YouTubeに動画を投稿・更新するとき、その頻度に迷う人は多いです。再生回数や、収益化への影響を気にするのです。
結論から言うと、動画の質を維持できるのであれば、更新頻度は高いほど良いです。ただし、頻度を高めるほど、質が低下しやすくなり逆効果となります。
今回の記事では、YouTube動画の理想的な投稿頻度・更新頻度や、初心者が注意すべき点を詳しく解説します。
もくじ
動画の質が高ければ、YouTubeの投稿頻度/更新頻度は高いほど理想的
YouTubeの投稿頻度・更新頻度は、動画の質を確保できるのであれば、高ければ高いほど理想的です。
これには、以下の3つの理由があります。
・チャンネルが成長しやすい
・ザイオンス効果(単純接触効果)
・視聴の習慣化がしやすい
それぞれについて、ここから詳しく解説していきます。
チャンネルが成長しやすい
投稿頻度・更新頻度が高いほど、チャンネルも成長しやすくなります。
具体的には、以下の3つの要素が増えていきます。
・再生回数
・チャンネル登録者数
・収益
なぜなら、投稿頻度・更新頻度が高いほど、チャンネル全体における動画数が多くなるからです。
どんな目標でも、一人で取り組むより10人・100人で協力した方が早いです。動画もこれと同じで、数が多いほど成果が伸びていきます。
以上のように、動画数が増えてチャンネルが成長しやすくなるため、YouTubeの投稿頻度・更新頻度は高いほど理想的です。
ザイオンス効果(単純接触効果)
投稿頻度・更新頻度が高いと、「ザイオンス効果」が生まれやすくなります。
ザイオンス効果は、心理学の用語です。その意味は、以下の通りです。
例えば、「月1の習い事」で会う人より、「毎日の授業」で会うクラスメイトの方が仲良くなりやすいです。
最初は何とも思っていなかった芸能人も、テレビで見るうちに好きになっていくことがあります。
あなたの視聴者も、これと同じです。更新頻度が上がれば、あなたの動画を目にする回数が増えます。これにより、ファンになってもらいやすくなるのです。
このことは、再生回数やチャンネル登録者数を増加させます。そして、あなたに多くの収益をもたらすようになるのです。
以上のように、ザイオンス効果によるファン化が進むため、YouTubeの投稿頻度・更新頻度は高いほど理想的です。
視聴の習慣化がしやすい
投稿頻度・更新頻度が高いと、あなたの動画を見ることを習慣にしてくれる人が増えます。
習慣の力は、非常に強力です。決まった時間になると、身体が勝手に動くようになります。これは、以下のようなものを考えれば分かります。
・洗顔
・入浴
・歯磨き
アメリカの大学では、「1日における人間の行動は、40%以上が習慣によるものである」という研究結果すら出ています。
視聴を習慣にしてもらうときは、更新を一定の頻度に保つことが有効です。例えば、次のような感じです。
・毎日20時更新
・毎週月曜日の19時に更新
・毎月10日の21時に更新
このとき、頻度が高いほど習慣にしてもらいやすいです。「◯時にXXさん(=あなた)の動画がアップされる」と覚えてもらいやすいからです。
逆に、頻度が低いほど難しくなります。例えば、月1本程度の更新では、視聴を習慣にしてもらうことはほぼ不可能です。
以上のように、動画を見ることを習慣にしてもらえるため、YouTubeの投稿頻度・更新頻度は高いほど理想的です。
投稿頻度・更新頻度を高めるほど質が低下しやすい
ただし、注意点もあります。それは、投稿頻度・更新頻度を高めようとするほど、動画の質が低下しやすくなることです。
なぜなら、1つ1つの動画に使える時間が減少するからです。
質の低下は、再生数や収益化においてもマイナスになります。「この人の動画はもう見ない」という選択をされてしまうからです。
特に、学生・主婦・サラリーマンなど、もともと時間が限られている人は要注意です。頻度を高めることで、さらに個々の動画に使える時間が減ります。
また、初心者はただでさえ作業スピードが遅いです。その状態で頻度を上げれば、さらに質が低下するようになります。
例えば僕の場合、以下のような状態からのスタートでした。
・企画や構成を考えるのが遅い
・編集の仕方が分からず、そのたびにネットで検索する
・「音が出ない」「映像が映らない」など、機材トラブルが多い
こうして、「動画の質を維持する」という前提が、いとも簡単に崩れ去ってしまうのです。
このように、投稿頻度・更新頻度を高めようとすると、動画の質が低下しやすくなります。そして、努力が逆効果になってしまいます。
投稿頻度・更新頻度だけを高めてもアルゴリズムで優遇はされない
なお、「質を下げてでも投稿頻度を高めれば、YouTubeのアルゴリズム(=仕組み)上で優遇される」という説が存在します。これが、再生数や収益化にプラスになると言うのです。
しかし、このようなことはありません。なぜなら、質の低い動画が溢れかえることは、YouTubeの運営にとってもマイナスだからです。
これは、YouTubeというサービスの目的を考えれば分かります。以下の通りです。
YouTubeでは、動画の前後に多くの広告が表示されます。例えば、次のようなものです。
これらは、企業がお金を払って出しています。ちょうど、テレビのCMと同じです。
それでは、YouTubeが企業が多くの広告費を得るにはどうすればよいでしょうか。それは、利用者を増やすことです。
これにより、企業は「YouTubeに広告を出せば多くの人が見てくれて儲かる」と考えるようになります。そして、より多くの広告費を使うようになります。
そのためには、質の高い動画が溢れている状態が理想的です。だからこそ、YouTubeの利用者が増えていきます。
逆に、投稿頻度だけを重視した、低品質な動画が増えればどうでしょうか。「YouTubeはつまらない」と思われ、利用者が減少します。
このことは、YouTubeの運営の売り上げ減少に直結します。よって、何としても避けなければなりません。
そのためには、頻度が低くても高品質な動画をアップしてくれる投稿者を優遇する方が自然です。
以上の理由から、質を犠牲にして更新頻度を高めたところで、YouTubeのアルゴリズムで優遇されることはありません。
初心者の現実的な投稿頻度・更新頻度は週1本から
これらを踏まえたとき、初心者にとってベストな投稿頻度は「週1本」になります。
なぜなら、忙しい学生・主婦・サラリーマンなどでも、質を維持しながら達成できる数字だからです。
僕はYouTubeのスクールを運営しており、多くの人を指導してきました。その経験からの数字です。
ポイント
もちろん、個々の使える時間によって「質を維持しつつ確保できる投稿頻度」は変わります。
例えば同じサラリーマンでも「毎日定時に帰れる人」と「毎日深夜まで残業がある人」では、目標とすべき頻度は大きく変わります。
また、動画の内容や撮影方法によっても個人差があります。
最初は週1本でも、慣れてくれば作業スピードが早くなってきます。その時点で週2本・3本と増やせば、質を落とさずに頻度を上げられます。
また、収益化に成功すれば「編集やサムネイル作成などを外注化する」資金も生まれます。
このように、初心者が質を落とさず投稿できる現実的な頻度は「週1本」と言えます。まずは、そこを目標にスタートしてください。
最終的には投稿頻度を気にせず、放置で収益化できるチャンネルが理想的
なお、最終的には更新頻度を全く気にせず、ほったらかしでも再生数や収益が伸びていくチャンネルを作れることが理想的です。
僕自身も、放置でも成長し続けるチャンネル作りが得意です。例えば、以下は僕が運営する、すでに1年以上更新していないチャンネルの再生回数推移です。
下がることなく、むしろ右肩上がりであることが分かります。こうなれば、更新頻度を気にする必要も無くなります。
このコツは、「古くならない情報」だけを扱うことです。「10年後も再生され続けるか」を基準に、内容を考えるようにしてください。
例えば、あなたがスポーツ関連のチャンネルを運営するとします。このとき、以下のような内容だと、すぐに再生されなくなってしまいます。
・今シーズンの成績予想
・スター選手の熱愛報道
・試合の考察
「試合の考察」や「今シーズンの成績予想」は、時間が経つほど誰も見なくなります。熱愛報道も、その話題が沈静化すれば終わりです。
しかし、以下のような内容にすればどうでしょうか。情報として古くならないため、10年後も再生され続ける動画になります。
・上達方法
・ルール解説
・スポーツの歴史
僕もこうしたタイプのチャンネルを複数運営しており、合計で毎月100万円以上を放置で得ています。更新頻度を気にする必要がないため、気持ちが非常に楽です。
まとめ:YouTube動画の投稿頻度/更新頻度の理想は?落とし穴に要注意
今回の記事では、YouTubeの理想的な投稿頻度・更新頻度について解説してきました。
まとめると、次の通りとなります。
・「質を維持できる」という前提であれば、頻度は高いほどメリットが大きい
・頻度を高めようとするほど、動画の質が低下して逆効果になりやすい
・質と量のバランスを考えると、初心者は「週1本」からのスタートが現実的
そして最終的には、更新を止めても成長していくチャンネルを作れるのが理想的です。これにより、頻度を気にせずに再生数・収益を伸ばすことができます。
僕が放置で数百万円を得ている、自動的に成長していくチャンネルの作成方法は、以下のページですべて公開しています。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。