YouTubeにおける平均再生率・視聴者維持率の数値は、100未満になることが一般的です。
しかし、まれに100を超えることがあります。このとき、「なぜ?」と疑問に感じる人は多いです。
今回の記事では、YouTubeの平均再生率・視聴者維持率が100以上になる理由や仕組みを、分かりやすく解説します。
YouTubeの視聴者維持率が100を超える理由
まず、YouTubeの「視聴者維持率」が100を超える理由を解説します。
これは、「1人の視聴者が動画を巻き戻して視聴し直したこと」が原因です。
動画を巻き戻すイメージ
そもそも、視聴者維持率の意味は次の通りです。
YouTube内の記載
視聴者維持率とは、動画の各瞬間の視聴回数を、全視聴回数に対する割合で表したものです。
これを数式に直すと、以下のようになります。
「各瞬間」とは、動画における特定の再生時間のことです。
例えば、以下の図で言うところの「3分48秒」「7分09秒」「9分30秒」などのことを表します。
ここからは、視聴者維持率が「100」を超える、具体的な事例を紹介します。
例えば、あなたの動画を1人の視聴者が再生したとします。この時点で、全視聴回数は「1」になります。
そして、この視聴者が動画の「1分00秒」のところを、巻き戻して「3回」視聴したとします。
すると、1分00秒時点の視聴回数は「3」になります。
しかし、動画の「全視聴回数」は「1」のままです。なぜなら、全視聴回数は、巻き戻して再生しても増えないからです。
💡ポイント💡
YouTubeの全視聴回数(=再生回数)は、動画のページが読み込まれて再生が始まるたびに増える仕組み。
すると、1分00秒という瞬間の視聴回数は「3」、全視聴回数は「1」となります。
先ほど解説した通り、視聴者維持率は、以下のように計算できるものです。
この式に、上の数字を当てはめると、次のような結果になります。
このように、視聴者が動画を巻き戻して再生すると、視聴者維持率が100を超えることは十分あり得るのです。
YouTube内の、視聴者維持率の確認画面にも、以下のような記載があります。
YouTube内の記載
視聴者が動画を巻き戻して視聴し直すと 100% を超えることがあります。
これは、YouTube内で視聴者維持率を確認できるページに記載されている内容です。
以上のように、視聴者維持率が100を超えるのは、1人の視聴者が動画を巻き戻して再生したことが原因です。
YouTubeの平均再生率が100以上になる理由
次に、YouTubeの「平均再生率」が100以上になる理由を紹介します。
結論から言うと、「1人の視聴者が動画を繰り返し再生したこと」が原因です。
そもそも、平均再生率とは次のような数値です。
例えば、全長「20分」の動画を視聴者が平均「10分」再生すると、平均再生率は以下の通りになります。
視聴者が巻き戻しや繰り返しの視聴をしない限り、動画の尺より再生時間が長くなることはありません。
よって、動画の平均再生率は、どんなに高いものでも「100%」を下回ることがほとんどです。
一般的な平均再生率のイメージ
しかし、視聴者が動画を繰り返し再生すると、動画の長さよりも再生時間が長くなることがあります。
例えば、全長「20分」の動画を3回繰り返して見ると、再生時間は「60分」になります。
平均再生率を導き出すための数式は、先ほども紹介した通り、以下の通りです。
この計算式に、「60分」「20分」を当てはめると、次のようになります。
このように、平均再生率が100を超えるのも、1人の視聴者が動画を繰り返し再生したことが原因です。
まとめ:YouTubeの平均再生率/視聴者維持率100以上・100を超える理由
今回の記事では、YouTubeの平均再生率・視聴者維持率が100以上になる理由を解説しました。
これは、視聴者が動画を巻き戻したり、繰り返し再生したりしたことが原因です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。