YouTubeへの動画投稿に興味がある人から、「2分・3分・5分程度の動画でも収益化が可能なのか?」という質問をよく頂きます。
結論から言うと、そうした動画でも収益化は可能です。ただし、デメリットも確実に存在します。
今回の記事では、YouTubeにおける2分・3分・5分という動画の収益化について解説します。
もくじ
YouTubeは2分/3分/5分の動画も収益化可能だが…
YouTubeでは、2分・3分・5分といった短い動画でも、問題なく収益化することが可能です。
広告のタイプには、主に以下の4つがあります。
広告タイプ1:クリック報酬型広告
「関連動画」と並んで、動画の枠の外に表示される広告のこと。
タイプ2:スキップできる動画広告
動画の再生中に、自動的に再生される広告のこと。
視聴者は、「広告をスキップする」をクリックすることで、広告をスキップして動画の続きを見ることが可能。
広告タイプ3:スキップできない動画広告
動画の再生中に、自動的に再生される広告のこと。
視聴者は広告をスキップできず、最後まで見なければならない。
広告タイプ4:オーバーレイ広告(ブラウザ版のみ)
再生中の動画の上に、重なる形で表示される広告のこと。
視聴者は、広告右上の「X」ボタンをクリックすることで、消すことが可能。
タイプごとに、次の条件を満たしたタイミングで、動画投稿者は収益を得ることが可能です。
1:クリック報酬型広告
→広告がクリックされると収益発生
2:スキップできる動画広告
→広告動画が30秒以上再生されると収益発生
3:スキップできない動画広告
→広告動画が表示されると収益発生
4:オーバーレイ広告
→広告がクリックされると収益発生
広告収益が発生するタイミングについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
【参考記事】【YouTube】1再生の広告収入単価はいくら?収益は何円?
長い動画ではないからといって、収益が得られないということはありません。
⚠️収益化できない長さの動画⚠️
動画の長さで言うと、「ショート動画」には、基本的に広告が表示されず収益化できません。
【参考記事】YouTubeショート(1分動画)収益化条件!短いと広告つかない?収入はいつからどれくらい稼げる?1分未満で儲かる?
以上のように、YouTubeでは2分・3分・5分の動画も、問題なく収益化が可能です。
YouTubeで2分/3分/5分の動画は収益が伸びにくい
ただし、YouTubeにおける2分・3分・5分の動画は、1再生あたりの収益が伸びにくいです。
これは、「ミッドロール広告」を挿入できないことが原因です。
ミッドロール広告とは
動画の最初と最後ではなく、途中に挿入できる広告のこと
ミッドロール広告は、8分以上の動画にしか表示できない仕組みです。
以下は、YouTubeの公式サイト「YouTube ヘルプ」の記載内容です。
8分以上の動画をアップロードすると、動画の冒頭と最後だけではなく動画の途中(ミッドロール)にも広告を表示できます。
(引用元:YouTubeヘルプ)
動画時間が2分・3分・5分の場合、広告を表示できるのは「冒頭」と「最後」のみになります。
例えば、次のようなイメージです。
冒頭に表示される広告を「プレロール広告」、最後に表示される広告を「ポストロール広告」といいます。
先ほども解説した通り、収益は「広告が表示またはクリックされるごとに」発生します。
ミッドロール広告を挿入できないと、1本の動画あたりに表示できる広告数が減ります。よって、収益も伸びにくいです。
このように、2分・3分・5分の動画は表示できる広告数が少なく、収益が伸びにくいです。
収益化狙いなら2分/3分/5分の動画は避けるべき?
このことから、「収益化を狙うなら2分/3分/5分の動画は避けるべき」という考え方もあります。これは正しいのでしょうか。
実は、一概にそうとも言えません。
確かに、より長い動画を作れば、多くのミッドロール広告を挿入できます。そのぶん、収益が上がるチャンスも得られます。
しかし、ここで重要なことがあります。それは、いくら挿入する広告数を増やしても、視聴されなければ収益にならないということです。
図:広告の数を増やしても、視聴されなければ収益にならない
このため、視聴者にメリットを与えない形で尺を伸ばしても、広告収益は全く伸びていきません。
例えば、次のような行為はNGです。
⚠️NGパターン⚠️
・前置きを伸ばす
・不要なシーンをカットしない
・タイトルやサムネイルと無関係の内容を話す
このような形で長い動画を作っても、視聴者はすぐに見るのをやめてしまいます。
これだと、せっかくミッドロール広告を挿入しても表示されません。そして、収益も伸びないのです。
これを避けるためにも、「視聴者にメリットがある形で長い動画を作る」という考え方が重要です。
そうすれば、多くの人が最後まで見てくれます。広告の表示数も増え、収益も伸びていきます。
それでは、どのようにすれば、視聴者にメリットを与えつつ長い動画を作れるのでしょうか。
これには、以下の3つが重要です。
・詳しく解説する
・分かりやすく解説する
・テーマの範囲で情報量を充実させる
例えば、知識や情報を解説するチャンネルの場合、「詳しく」「分かりやすく」することが有効です。
詳しく・分かりやすくを追求すると、動画は2分・3分・5分には収まりません。一方で、視聴者にもメリットがあります。
その証拠に、「丁寧な説明で助かる」「非常に分かりやすい」という内容のコメントが大量に届くようになります。
また、「テーマから逸脱しない範囲で、情報量を充実させる」とことも重要です。
例えば、新宿の美味しいラーメン屋さんを紹介する動画を投稿するとします。
このとき、出来るだけ多くのお店を、出来るだけ詳しく紹介するのです。
情報量を充実させると、動画は2分・3分・5分には収まりません。
しかし、視聴者は1つの動画で多くの情報を得られるので、確実にメリットを感じてくれます。
⚠️注意⚠️
動画のテーマから脱線する形で情報量を増やしても、視聴者は動画を見るのをやめてしまいます。
例えば、「新宿の美味しいラーメン屋」というテーマなのに、同じ動画で渋谷や池袋のお店まで紹介してしまうのはNGです。
これらを意識した動画は、視聴者が実際に視聴してくれる時間も長いです。
例えば、以下の動画では、視聴者が動画を平均「43分12秒」視聴してくれています。
このような、視聴者が平均どれくらい動画を視聴してくれたかを表す数値を「平均視聴時間」といいます。
この時間の目安や見方については、以下の記事で詳しく解説しています。
【参考記事】YouTube平均再生率/視聴者維持率とは?目安/目標は30%?見方や低い状態から上げる方法
以上のように、視聴者にメリットを与える形で、長い動画を作ることで収益を伸ばすことが可能です。
まとめ:YouTubeは2分/3分/5分の動画も収益化可能?
今回の記事では、2分・3分・5分の短い動画も収益化可能なのかを解説しました。
内容をまとめると、次の通りです。
・YouTubeでは、2分/3分/5分の動画も収益化可能
・動画の途中に広告を入れられないため、収益は伸び悩む
・無駄に尺を伸ばすのではなく、視聴者にメリットがある形で長くするのが正解
最後までお読みいただき、ありがとうございました。