YouTubeでタグ・ハッシュタグを設定したものの、「表示されない」「反映されない」というご相談をよく頂きます。
これには、8つの明確な原因があります。1つずつ改善すれば、必ずこの事態を脱却することが可能です。
今回の記事では、YouTubeハッシュタグが表示されない・反映されない原因と、詳しい対処法を紹介します。
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もくじ
YouTubeでは「タグ」は表示されない仕組み
念のためお伝えしておきますが、YouTubeにおいて「タグ」は表示されない仕組みです。
タグが見えるのは、それを設定した投稿者だけです。動画を再生する視聴者からは、見えないようになっています。
設定したタグは、視聴者側には表示されない
これは、投稿者専用の編集画面にある「タグ」の入力欄です。
タグは投稿者だけが見られるもので、視聴者側には表示されません。
よって、あなたがタグを設定しても、動画に表示されない・反映されないのは普通のことなのです。表示させる方法は存在しません。
「ハッシュタグ」です。
YouTubeにおいて、動画に表示されるのは「タグ」ではなく「ハッシュタグ」です。
ハッシュタグとは、以下のように「#(ハッシュ)」記号から始まるキーワードのことです。
ハッシュタグの例
この画像で赤く囲んだ部分が、「ハッシュタグ」です。
動画にハッシュタグを設定すると、青色で表示されます。
名前は非常によく似ていますが、両者は全くの別物です。また、「タグ」は「ハッシュタグ」の略称でもありません。
「タグが表示されない・反映されない」と悩む人に話を聞くと、99%の人が「ハッシュタグ」のことを言おうとしています。
💡ポイント💡
タグ:動画に表示されない
ハッシュタグ:動画に表示される
「タグ」は、そもそも動画に反映されない仕組みです。よってここからは、「ハッシュタグ」が表示されない場合の対処法を解説していきます。
ハッシュタグの効果や、詳しい設定方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。
【参考記事】YouTubeハッシュタグ効果と人気の付け方一覧!タイトル上への入れ方・おすすめの使い方ランキング
ハッシュタグの入力場所が違うと表示されない
ハッシュタグが表示されない・反映されない原因は、入力する場所を間違えていることかもしれません。
ハッシュタグは、動画の「タイトル欄」または「概要欄(=説明欄)」に記載する必要があります。以下のようなイメージです。
正しいハッシュタグの入力パターン
1:動画タイトル欄への入力
2:動画説明欄への入力
以上のどちらかに入力できているか、今一度確認するようにしてください。
最もよくある間違いが、ハッシュタグを「タグ」と記載された欄に入力してしまう、というものです。以下のような形でです。
NG例:ハッシュタグが表示されないパターン
この欄は「ハッシュタグ」ではなく、「タグ」を入力する欄です。ここに入力しても、ハッシュタグとして反映されない仕様です。
以上のように、入力する場所を間違えていることも、ハッシュタグ付けができない・反映されない原因の1つです。
ハッシュタグにスペースを入れると反映されない
ハッシュタグが表示されない・反映されない原因は、一つのハッシュタグの中にスペース(空欄)を入れていることかもしれません。
例えば、「#北海道札幌市」というハッシュタグを作りたい場合を考えます。
このとき、「#北海道 札幌市」という形で、間にスペースを入力した場合はどうなるでしょうか。
次のように、冒頭の「#北海道」だけがハッシュタグとして表示されます。「札幌市」は、反映されないです。
YouTubeでは、ハッシュタグとして認識されている部分は、常に青色で表示される仕組みになっています。
この例だと、「札幌市」の部分が黒色で表示されています。つまり、ハッシュタグとして認識されていない状態です。
これを防ぎたい場合、スペースを入れないようにします。
この例で言えば、「#北海道札幌市」と入力するのです。
こうすれば、上のように「#北海道札幌市」という全体が、1つのハッシュタグとして認識されるようになります。
ハッシュタグを入力する際は、途中にスペースを入れないことを意識してください。
NG:1つのハッシュタグとして認識されない例
#北海道 札幌市
#YouTube再生数 増やす
#動画編集マスター タクヤ
OK:1つのハッシュタグとして認識される例
#北海道札幌市
#YouTube再生数増やす
#動画編集マスタータクヤ
YouTubeの公式サイト「YouTube ヘルプ」にも、「ハッシュタグにスペースを入れてはいけない」という旨が記載されています。
以上のように、途中で空欄(スペース)を入れてしまっていることも、ハッシュタグ付けができない・反映されない原因の1つです。
ハッシュタグに記号を入れると表示されない
ハッシュタグが表示されない・反映されない原因は、記号を入れていることかもしれません。
記号とは、次のようなものです。
記号(ハッシュタグとして反映されない)
!?、。「」@=:;〜
これらは、ハッシュタグとして反映されない仕様です。
例えば、概要欄に「#メルマガ登録者募集中!!」と入力すると、動画には次のように表示されます。
「#メルマガ登録者募集中」までが青く表示され、「!!」は黒字になっています。
つまり、記号部分である「!!」が、ハッシュタグとして反映されていないことを意味します。
よって、ハッシュタグには全角・半角を問わず、記号を入れないことを意識してください。
以上のように、記号を入れてしまっていることも、ハッシュタグ付けができない・反映されない原因の1つです。
ハッシュタグが多すぎて表示されない
ハッシュタグが表示されない・反映されない原因は、多すぎるからかもしれません。
これについては、「タイトル付近」と「概要欄」に表示されるハッシュタグで、それぞれ異なる事情があります。
タイトル近辺のハッシュタグ
まず、タイトル近辺に表示されるハッシュタグは、概要欄に入力したもののうち、最大で「3つ」までです。
4つ以上のハッシュタグを追加しても、タイトル近辺には表示されません。
例えば概要欄に、5つのハッシュタグ(「#ハッシュタグ01」「#ハッシュタグ02」「#ハッシュタグ03」「#ハッシュタグ04」「#ハッシュタグ05」)と入力してみます。
しかし、タイトル近辺には、頭から数えて3つのハッシュタグ「#ハッシュタグ01」「#ハッシュタグ02」「#ハッシュタグ03」しか表示されません。
このように、「3つ」までしか表示されない仕様であることが確認できます。
なお、概要欄には入力した5つのハッシュタグが全て反映されます。
以上のように、概要欄に4つ以上のハッシュタグを入力しても、タイトル付近には表示されません。
概要欄に表示されるハッシュタグ
タイトル付近と違い、概要欄には、基本的に入力したハッシュタグが全て表示されます。
しかし、「60」を超えると反映されない仕様です。
YouTubeの公式サイト「YouTube ヘルプ」にも、以下のように記載されています。
1本の動画に60を超えるハッシュタグを追加すると、その動画の個々のハッシュタグが無視されます。
(引用元:YouTube ヘルプ)
ちなみに、ネット上には「ハッシュタグが15を超えると反映されない」という情報が多くあります。
しかし、これは古い情報です。現在では、この上限は「60」まで引き上げられているので、注意してください。
【詳細記事】YouTubeタグ&ハッシュタグの個数は何個まで?【つけすぎ注意】
このように、ハッシュタグが多すぎることも、表示されない・反映されない原因の1つです。
ポリシー違反をすると表示されない
ハッシュタグが表示されない原因は、「ポリシー違反」をしていることかもしれません。
ポリシーとは、ルールのことです。YouTubeは「ハッシュタグの使用に関するポリシー」を定めています。
(引用元:YouTube ヘルプ)
これに違反したとみなされると、ハッシュタグが反映されない状態になる可能性があります。
禁止されているのは、次のようなものです。
禁止されているハッシュタグ
・嫌がらせ
・下品な言葉
・性的な言葉
・ヘイトスピーチ
・動画内容と無関係のもの
具体的には、以下のような記載があります。
嫌がらせ:
個人や集団に対する嫌がらせ、侮辱、威嚇、情報漏えい、脅迫を目的としたハッシュタグを追加しないでください。
下品な言葉:
ハッシュタグで冒とく的な言葉や不適切な言葉を使用すると、動画の年齢制限や削除につながります。
性的な言葉:
性的または露骨な内容のハッシュタグを追加すると、動画の削除につながります。
ヘイトスピーチ:
個人または集団に対する暴力や憎悪を助長するようなハッシュタグを追加しないでください。
また、人種差別、性差別などの中傷を含むハッシュタグも使用できません。
動画内容と関係ないハッシュタグ
動画と直接関係のないハッシュタグを追加しないでください。
具体的にどのような言葉がNGなのかは、公開されていません。ただ、少しでも思い当たるものがあれば、使わない方が無難です。
以上のように、ポリシー違反のものを使うことも、ハッシュタグ付けができない・反映されない原因の1つです。
撮影場所(位置情報)を入力すると表示されない
ハッシュタグが表示されない原因は、動画の撮影場所(位置情報)を入力したことかもしれません。
YouTubeの編集画面には、「動画の撮影場所」を入力できる欄があります。以下のようなものです。
あまり使われない機能なので、知らない人も多いかもしれません。
ここに撮影場所を入力すると、パソコンで動画を再生した場合に限り、タイトル付近にそれが表示されます。
撮影場所を「新宿区」と入力した場合の表示(PC版)
タイトル付近に「新宿区」と表示されるようになる。
もうお気づきかもしれませんが、ここは本来ハッシュタグが表示される場所です。
撮影場所を入力した場合、タイトル付近にはそちらが優先表示されます。ハッシュタグを入力しても、反映されないです。
なお、概要欄のハッシュタグについては、位置情報を入力しない場合と同じように、問題なく表示されます。
一方で、スマホのYouTubeアプリで動画が再生された場合は事情が異なります。
撮影場所を入力しても、タイトル付近には表示されません。ハッシュタグを入力した場合、そちらが反映されます。
撮影場所を「新宿区」と入力した場合の表示(スマホ版)
タイトル付近に「新宿区」とは表示されない。
スマホ版では、撮影場所は概要欄の1番下に表示される仕様です。
すなわち、動画に撮影場所を入力した場合かつ、パソコンで再生された場合のみ、タイトル付近のハッシュタグが表示されないということです。
ハッシュタグの「#」を「♯」にすると表示されない
ハッシュタグが表示されない原因は、頭につける「#(ハッシュ)」を「♯(シャープ)」と入力していることかもしれません。
「#(ハッシュ)」と「♯(シャープ)」は、形が非常によく似ています。しかし、実際には全く異なる記号です。
「シャープ」と「ハッシュ」の違い
シャープ(♯):音楽の楽譜で使われる、「半音上げる」を意味する記号
ハッシュ(#):電話番号など、それに続く数字が何らかの番号であることを示す役割の記号
例えば、「ドレミファソラシド」の「ソ」にシャープ(♯)をつけた「ソ♯」は、「ソから半音上げた音」という意味になります。
ハッシュは、「#012012345678」などと記載することで、それが電話番号であることを表します。
あえてハッシュ記号を使わず、シャープ記号を使って、ハッシュタグが表示されるかテストしてみました。
以下のように、概要欄に「♯シャープ」と入力してみます。
すると、YouTube上では以下のように表示されます。
「♯シャープ」という部分が、青字ではなく黒字になっていることが分かります。
YouTubeでは、ハッシュタグとして認識された部分は必ず青色で表示されます。
そうなっていないということは、ハッシュタグとして認識されていない証拠です。
⚠️注意⚠️
ネット上の情報では、「ハッシュタグを付ける際は先頭にシャープをつけてください」という説明がされているものがあります。
しかし、シャープではなく「ハッシュ」を入力しないと、ハッシュタグとして反映されないです。
以上のように、頭につける「#(ハッシュ)」を「♯(シャープ)」と入力していることも、表示されない・反映されない原因の1つです。
まとめ:YouTubeハッシュタグが表示されない!反映されない・タグ付けできない原因8選
今回の記事では、YouTubeハッシュタグが表示されない・反映されない原因と、対処法を紹介してきました。
まとめると、次の通りです。
ハッシュタグが表示されない原因
・「タグ」と「ハッシュタグ」を勘違いしている
・「タグ」の欄に「ハッシュタグ」を入力している
・途中にスペースを入れている
・途中に記号を入れている
・ハッシュタグが多すぎる
・YouTubeのポリシーに違反している
・撮影場所を入力している
・「#(ハッシュ)」を「♯(シャープ)」と入力している
僕の発信が、ほんの少しでも役に立てば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。