この記事で解決すること
・YouTubeのインプレッションとは?
・YouTubeのインプレッション数を増やす方法は?
・YouTubeのインプレッション数が増えない原因とは?
YouTubeには、「インプレッション」や「インプレッション数」と呼ばれる指標があります。
これらは、動画を伸ばす上で最も重要な要素の1つです。正しく理解していないと、再生回数は増えないままです。
今回の記事では、YouTubeのインプレッション・インプレッション数とは何なのかや、増やす方法・増えない原因まで解説します。
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もくじ
YouTubeのインプレッション・インプレッション数とは?意味を解説
インプレッション(=impression)とは、直訳すると「印象」や「影響」という意味です。
YouTubeにおけるインプレッションとは、次のような意味です。
YouTubeインプレッションとは:
利用者にサムネイルが表示されること
YouTubeを利用していると、検索・関連動画・ホーム画面など、あらゆる場所にあらゆる動画のサムネイルが表示されます。
検索結果に表示されるサムネイル
関連動画に表示されるサムネイル
ホーム画面に表示されるサムネイル
このように、サムネイルが「表示」されることを、「インプレッション」といいます。
「動画がインプレッションされる」「なかなかインプレッションされない」などという使い方をします。
が、YouTubeの管理画面で使われる言葉なので、覚えておきましょう。
そして、「インプレッション数」とは、「インプレッションされた回数」のことです。
よって、次のような意味になります。
YouTubeのインプレッション数とは:
利用者にサムネイルが表示された回数のこと
例えば、「インプレッション数」が「100」というのは、「動画のサムネイルが100回表示された」という意味になります。
動画がクリック(=タップ)されず、再生されなくてもカウントされます。あくまで、表示されればインプレッションになるのです。
以上のように、インプレッション数というのは「YouTubeで動画のサムネイルが表示された回数」のことです。
インプレッションされる動画は利用者によって異なる
YouTubeでインプレッションされる動画は、利用者によって全く異なります。
例えば、Aさん・Bさんという2人の利用者がいるとします。
同じ「ホーム画面」を全く同じ時刻に開いても、二人には違う動画がインプレッションされます。
また、同じ動画の関連動画欄にも、異なる動画がインプレッションされます。
さらに、同じキーワードの検索結果にさえ、異なる動画がインプレッションされることがあります。
なぜ、YouTubeという同じサービスを使って、同じ場所を見ているのにも関わらず、異なる動画がインプレッションされるのでしょうか。
これは、YouTubeが以下のような仕組みになっているからです。
インプレッションの仕組み
それぞれの利用者の興味に合わせた動画をインプレッションする
例えば、料理に興味がある人には、料理に関する動画がインプレッションされやすくなります。
サッカーに興味がある人には、サッカーに関する動画がインプレッションされやすくなります。
YouTubeは、利用者の興味をどうやって判断するのでしょうか。それは、その利用者が過去に取った「行動」です。
実際、YouTubeの公式サイト「YouTubeヘルプ」にも、以下のような記載があります。
(引用元:YouTubeヘルプ)
YouTubeは、利用者の行動をもとに、個々の利用者の興味に合致した動画をインプレッションさせます。
「YouTubeを見ていたら、つい長い時間が経過してしまった」という経験を持つ人は多いですが、これはまさに、このインプレッションの仕組みによるものなのです。
以上のように、YouTubeではそれぞれの利用者に、各自の好みに応じた異なる動画がインプレッションされます。
インプレッション数としてカウントされる条件とは?
ここまで解説したように、「インプレッション数=動画のサムネイルが表示された回数」という意味です。
しかし、これには例外があります。サムネイルが表示されても、インプレッション数として加算されない場合があるのです。
ここからは、そうした場合について解説していきます。
サムネイルの「50%」以上の表示が必要
インプレッション数として数えられるのは、サムネイル面積の50%以上が画面に表示された場合のみに限られます。
例えば、ある利用者の画面に、以下のような合計3つのサムネイルが表示されたとします。
このとき、インプレッション数が加算されるのは、上から1つ目と2つ目の動画だけです。
逆に、1番下の動画のインプレッション数は加算されません。面積の50%未満の、上のわずかな部分しか表示されていないからです。
もちろん、この利用者が画面を下にスクロールして、この動画のサムネイル面積の50%以上を表示させれば、インプレッション数に加算されます。
以上のように、サムネイル面積の50%以上が画面に表示された場合のみ、インプレッション数として数えられます。
サムネイルの「1秒以上」の表示が必要
また、サムネイル面積の50%以上が表示された場合も、その時間が1秒未満の場合にはカウントされません。
これについては、YouTubeの公式サイト「YouTube ヘルプ」に、以下のような記載がされています。
インプレッションがカウントされるのは、サムネイルの 50% 以上が 1 秒以上画面に表示された場合です。
(引用元:YouTube ヘルプ)
「0.1秒」や「0.5秒」など、一瞬だけサムネイルが表示されても、インプレッション数としての加算はされないのです。
以上のように、サムネイルが1秒以上表示された場合のみ、インプレッション数としてカウントされます。
YouTubeアプリ・サイト内での表示が対象
サムネイル面積の50%以上が、1秒以上表示されたとしても、それがYouTubeアプリ・サイト以外で起きた場合は、インプレッション数としてカウントされません。
例えば、僕は自分のブログ記事に動画を埋め込んでいます。次のようなイメージです。
当然、ブログを訪れた多くの読者に、動画のサムネイルが表示されます。
しかし、これはYouTubeのサイトやアプリ外での出来事です。よって、インプレッション数としてカウントされません。
また、あなたの動画へのリンク(URL)が、YouTube以外のSNSに掲載された場合も同じです。
例えば、TwitterにYouTubeのURLを貼ると、以下のようにサムネイルが表示されます。
しかし、インプレッションには数えられません。
あくまで、YouTubeのアプリまたはサイト内での表示だけが、インプレッション数としてカウントされる仕組みです。
これについては、YouTubeの公式サイトにも以下のように記載されています。
引用元:YouTube ヘルプ(https://support.google.com/youtube/answer/9314486)
インプレッションがカウントされる場合
・パソコン、テレビ、ゲーム機、Android、iPhone、iPadでのYouTube
・YouTube検索
・YouTubeトップページ
・YouTubeフィード(登録チャンネル、急上昇、履歴、後で見る)
・動画プレーヤーの右側にある「次の動画」
・再生リスト
インプレッションがカウントされない場合
・外部ウェブサイトやアプリ
・YouTube Kids アプリ
・YouTube Music アプリ
・動画プレーヤー内のコンテンツ
・メールや通知
・バックグラウンド タブで表示される動画
・サムネイルの表示が50%未満または1秒未満の動画
・TrueView ディスカバリー広告
外部のサイトや、他のアプリ、YouTubeから届くメールなど、YouTube外での表示はカウントされないことが明記されています。
以上のように、サムネイルがYouTubeのアプリまたはサイト内で表示された場合にのみ、インプレッション数としてカウントされます。
インプレッション数が再生数を増やすために最も重要な理由
インプレッション数は、動画の再生回数を増やす上で最も重要な指標です。多いほど、動画の存在に気づいてもらえるからです。
あなたが普段YouTubeで、誰かの動画を再生するまでの流れを想像してみてください。
ほとんどの場合、検索結果・関連動画・ホーム画面などにインプレッションされるサムネイルがキッカケなのではないでしょうか。
インプレッションされたサムネイルを見て、興味を持った動画をクリックして再生するはずです。
検索結果でのインプレッション
関連動画へのインプレッション
ホーム画面へのインプレッション
あなたの動画を見る人たちも、これと同じです。
インプレッション数が増えるほど、あなたの動画を見つけてくれる回数が増え、再生回数も増えやすくなります。
YouTubeにおける、動画の「再生回数」は、以下のように表すことが可能です。
再生回数 = インプレッション数 × クリック率
クリック率とは、インプレッションされたサムネイルが、クリックされる確率のことを表します。
例えば、あなたの動画のクリック率が5%で、それが100回インプレッションされたとします。
すると、その再生回数は次のように計算できます。
再生回数 = 100 × 5%(0.05) = 5回
クリック率が「5%」で一定だとすると、インプレッション数と再生回数の関係性は、以下のように計算できます。
インプレッション数 | 再生回数 |
---|---|
100回 | 5回 |
10万回 | 5000回 |
1000万回 | 50万回 |
つまり、動画のクリック率が一定である限り、インプレッション数が増えれば増えるほど、再生回数も比例して伸びていくわけです。
以上のように、インプレッション数は動画の存在に気づいてもらえる回数であり、再生回数を伸ばす上で最も重要な指標になります。
サムネイルのクリック率については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
【参考記事】YouTubeインプレッションのクリック率とは?目安平均と上げ方
インプレッション数の正しい確認方法(見方)とは?
このインプレッション数は、YouTube上でどのようにして確認すれば良いのでしょうか。
ここでは、PC(パソコン)とスマホ、それぞれでの見方を解説します。
PC版での見方
まずは、PCから動画のインプレッション数を確認する方法を解説します。
YouTubeのサイトを開き、右上にある自分のアイコンをクリックします。次の画像で赤く印をつけた、円形のものです。
すると、次のようなメニューが表示されます。その中にある、下で赤く囲んだ「YouTube Studio」をクリックします。
すると、画面が切り替わります。左側にある「コンテンツ」という箇所をクリックします。
お使いの環境によっては、「コンテンツ」という文字列が出てこない場合もあります。
この場合は、次の画像で赤く囲った部分にある、再生マーク(「▶︎」のようなもの)をクリックしてください。
すると、画面が切り替わります。あなたが、これまで過去に投稿した動画が一覧で表示されます。
インプレッション数を確認したい動画に、マウスのカーソルを合わせてください。
ここでは例として、上から2番目の「test3」という動画にカーソルを合わせてみます。
カーソルを合わせると、その動画のタイトル下に「棒グラフ」のようなマークが表示されます。下の画像で赤く囲った部分です。
これをクリックすると、画面が切り替わります。
この中に、「リーチ」という箇所があるので、これをクリックします。下の画像で赤く囲った部分です。
すると、「インプレッション数」が表示されます。下の画像で赤く囲った部分です。
この例では、インプレッション数は「3.3万回」となっています。
以上が、パソコンから動画のインプレッション数を確認する方法です。
スマホでの見方
次に、スマホからの見方を紹介します。
これには、YouTube公式の無料アプリ「YouTube Studio(ユーチューブスタジオ)」が必要です。次のようなものです。
動画視聴のために使われる、以下の「YouTubeアプリ」からでは、これらの指標を確認することはできません。
このため、まずはスマホにYouTube Studioをインストールする必要があります。iPhone・Androidともに利用可能です。
YouTube Studioを開き、画面下に表示されている「コンテンツ」という部分をタップします。
すると、画面が切り替わります。
これまでに投稿した動画が一覧で表示されるので、インプレッション数を確認したい動画をタップしてください。
タップすると、画面が切り替わります。
下の方に「さらに表示」という箇所があるので、これをタップします。
画面が切り替わったら、下の画像で赤く囲った「リーチ」という部分をタップします。
すると、インプレッション数が表示されます。
この例では、インプレッション数は「923回」となっています。
以上が、スマホを使って動画のインプレッション数を確認する方法です。
インプレッション数を増やす方法【伸びない・増えない人は必見】
ここからは、YouTubeのインプレッション数を増やす方法を紹介します。
・需要のある動画を投稿する
・YouTubeに内容が伝わるようにする
・クリック率を上げる
・視聴時間を長くする
・動画のターゲットを揃える
・エンゲージメント率を高める
・投稿数を増やす
それぞれについて、ここから詳しく解説していきます。
需要のある動画を投稿する
インプレッション数を増やす方法、1つ目は需要のある動画を投稿することです。
そもそも、YouTubeは何のために動画をインプレッションさせるのでしょうか。その目的は以下の通りです。
このとき、誰も興味を持たない内容の動画を投稿していればどうでしょうか。「インプレッションさせるべき相手がいない」ことになってしまいます。
こうなると、どんな施策を試しても無意味です。まずは、「需要のある動画を投稿できているか」を考えるようにしてください。
YouTubeで需要のある動画については、以下の記事で解説しています。
→YouTubeで需要のある動画とは?データに基づく調べ方を徹底解説
このように、需要のある動画を投稿することが、インプレッション数を増やすために重要な施策の1つです。
YouTubeに内容が伝わるようにする
2つ目は、YouTubeに動画内容が伝わるようにすることです。
内容が伝わらないと、YouTubeは「この動画を誰に向けて・何に興味がある人に向けてインプレッションさせれば良いのか?」と迷ってしまいます。
でも、YouTubeの「AI(=人工知能)」はそうではありません。
YouTubeでは、AI(=人工知能)と呼ばれる内部のコンピュータのようなものが、動画をどこにインプレッションさせるかを決めています。
その大まかな流れは、以下の通りです。
1:動画の内容を理解する
2:その内容に興味がありそうな人に向けてインプレッションさせる
ただ、AIは動画の内容を理解する能力が、人間ほど高くありません。
例えば、猫と遊ぶ動画を投稿しても、「これは猫と遊ぶ様子を撮影した動画だ」と理解してくれないことがあるのです。
視聴者には伝わりやすい動画でも、YouTubeに内容が伝わらないケースは、私たちの想像以上によくあります。
この結果、AIがインプレッション先(=動画をインプレッションさせる相手)に迷ってしまい、インプレッション数が増えないことがあります。
動画内容が伝わるようにするには、「メタデータ」の設定が重要です。
メタデータは、直訳すると「対象となるものを説明するデータ」という意味です。YouTubeでは、主に次の3つが該当します。
YouTubeにおける主なメタデータ
・タイトル
・タグ
・概要欄
この中に、動画の内容を表す言葉をしっかり入れるようにしてください。
例えば、「YouTubeのインプレッション数を増やす方法」を解説する動画を投稿する場合を考えます。
それぞれ、次のような形にすると良いです。
タイトル
→YouTubeのインプレッション数を増やす方法
タグ
→「YouTube」「インプレッション数」「増やす」
概要欄
今回の動画では、YouTubeのインプレッション数を増やす方法を解説しました。
このようにすることで、YouTubeが「この動画はYouTubeのインプレッション数を増やす方法を解説した動画だ」と理解しやすくなります。
以上のように、YouTubeに動画の内容を伝わりやすくすることも、伸びないインプレッション数を増やす方法の1つです。
クリック率を上げる
3つ目は、動画のクリック率を上げることです。
YouTubeの「クリック率」とは、インプレッションされたサムネイルがクリックされる確率を表します。
例:あなたの動画のサムネイルが100回表示され、5回クリックされた場合
クリック率 = 5%
(計算式: 5 / 100 = 0.05)
YouTubeは、クリック率が高い動画のインプレッション数を増やしてくれます。逆に、低いものは増えない仕組みです。
クリック率の高い動画は…
YouTubeは、クリック率の高い動画を「多くの人から興味を持たれる動画」であると判断します。
そして、より多くの人にインプレッションさせようとします。
クリック率の低い動画は…
逆に、クリック率の低い動画は、興味を持たれない動画として扱います。
「インプレッションさせても仕方がない」と考え、インプレッション数があまり増えないようにします。
本屋や雑貨屋などでも、人気商品ほど目立つ位置に置かれます。そうすることで、より多くの人の手にとってもらえるからです。
逆に、不人気な商品ほど目立たない場所に置かれます。誰も手に取らない商品は、並べてすらもらえません。
YouTubeのインプレッション数も、これと全く同じです。
動画のクリック率は、YouTubeが投稿者向けに提供する、無料の「アナリティクス(=分析ツール)」で確認できます。
クリック率を高めるには、「タイトル」と「サムネイル」が重要になります。
あなたが動画を見るときも、主にこれら2つを見てクリックするかどうかを決めるはずです。
これらを改善することで、確実にクリック率を上げられます。
このように、クリック率を上げることも、伸びないインプレッション数を増やすために重要な施策の1つです。
【参考記事】YouTubeインプレッションのクリック率とは?目安平均&上げ方【5%は低い?20%は?】
視聴時間を長くする
4つ目は、動画の視聴時間を長くすることです。視聴時間とは、視聴者が動画を実際に視聴(=再生)した時間です。
こうした動画は、インプレッション数を増やしてもらえます。なぜなら、その方がYouTubeが儲かるからです。
YouTubeの主な収入源は、動画に広告を出す企業が支払う広告費です。
その企業の広告が表示されるたびに、その企業から課金するという仕組みになっています。
YouTubeに表示される広告の例
つまり、広告が表示される回数が増えるほど、YouTubeの収入も増えるというわけです。
そして、視聴時間が長い動画ほど、視聴者に表示される広告の数も増えます。
図:視聴時間が長いほど、多くの広告が表示される
逆に、視聴者が視聴する時間が短いほど、表示される広告の数も少なくなります。
図:視聴時間が短いほど、表示される広告も少ない
このため、YouTubeは視聴時間が長い動画を優先的にインプレッションさせます。
その方が、視聴者に表示される広告の数が増えて、企業からより多くの収入を得られるからです。
また、視聴時間が長い動画というのは、視聴者の満足度が高い動画であるとも言えます。
よって、このような動画を優先的にインプレッションさせることで、利用者の満足度を高めることも狙いです。
あなたも、動画を見ていて「つまらない」と思ったら、すぐに見るのをやめますよね。
逆に、面白いと感じるものほど、長時間視聴するはずです。最も引き込まれるものは、最後まで見てしまうでしょう。
それに応じて、インプレッション数を調整します。長く見られているものは増やし、そうでないものは減らすのです。
すると、人々がYouTubeを見る時間がさらに増えます。この結果、YouTubeはさらに儲かるわけです。
視聴時間に関するデータも、YouTubeの「アナリティクス」で確認できます。
以下は、その一例です。
ここでは、次の3つのデータを確認できます。
1:平均視聴時間
→視聴者がその動画を視聴した時間の平均値
2:平均再生率
→動画全体の長さに対して、実際に視聴された時間の割合
3:視聴者維持率
→特定の瞬間における再生数を、動画全体の再生数で割ったもの
これらの数値が長い(高い)動画ほど、インプレッション数が増えやすいです。
これらを改善するには、以下のような施策が重要です。
・不自然な「間」や、言い間違いをカットする
・結論を先に話し、その後に理由や補足を話す
・画面上で常に何かを動かし、飽きさせないようにする
このように、動画の視聴時間を上げることも、伸びないインプレッション数を増やすために重要な施策の1つです。
これらのデータの見方や、目安などについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
・YouTube平均視聴時間は目安どれくらい?3分は短い?見方も解説
・YouTube平均再生率/視聴者維持率とは?目安/目標は30%?
動画のターゲットを揃える
5つ目は、投稿する動画のターゲットを揃えることです。
ターゲットとは、次のようなものです。
ターゲットの例
・サッカーが上手くなりたい人
・大阪のグルメ情報に興味がある人
・YouTubeの再生回数を増やしたい人
1つのチャンネルにおいては、ターゲットを1つに絞ります。
そして、その人が興味を持ちそうな内容の動画だけを、ひたすら投稿していくようにします。
なぜなら、ターゲットが統一されたチャンネルほど、「視聴者1人当たりの視聴時間」も長くなるからです。
ここで言う「視聴者1人あたりの視聴時間」とは、1人の視聴者があなたのチャンネルの動画を視聴する時間の合計を表します。
例えば、同じように動画が「30本」投稿されている、次のような2つのチャンネルが存在するとします。
A:30本の動画が、すべて「YouTubeの再生回数を増やす方法」を扱うチャンネル
B:30本の動画が、「グルメ情報」「サッカーの上達法」「再生回数の増やし方」など、1つずつバラバラのチャンネル
「A」は、ターゲットが「YouTubeの再生回数を増やしたい人」に絞られています。
このため、視聴者が複数の動画を再生してくれることが多いです。この結果、1人あたりの視聴時間も長くなります。
逆に、「B」のようにターゲットがバラバラの場合、1人の視聴者が興味を持つ動画の本数が限られます。
よって、一人あたり1〜2本しか見てくれない可能性が高いです。そのぶん、1人あたりの視聴時間も短くなります。
YouTubeは、1人あたりの視聴時間が長いチャンネルの動画のインプレッション数を、優先的に増やしてくれます。
なぜなら、視聴時間が長いチャンネルほど、広告の表示回数を増やしてくれるからです。
YouTubeに表示される広告のイメージ
先ほど、「視聴時間が長い動画はインプレッションが増える」と書きました。
これは動画単体だけの話ではなく、チャンネル全体にも言えることなのです。
以上のように、動画のターゲットを揃えることも、伸びないインプレッション数を増やすために重要な施策の1つです。
エンゲージメント率を上げる
6つ目は、エンゲージメント率を上げることです。
エンゲージメントは、直訳すると「没頭」「関与」などという意味です。YouTubeにおいては、以下のようなものを表します。
YouTubeにおけるエンゲージメント
・高評価
・低評価
・コメント
・動画の保存
・チャンネル登録
つまり、動画を視聴した人の「反応」のことです。こうした反応をもらえる確率のことを、「エンゲージメント率」と呼びます。
YouTubeは、エンゲージメント率の高い動画のインプレッション数を増やす傾向があります。
なぜなら、その動画が、視聴者の心を動かした証拠だからです。
あなたが、普段動画を見るときのことを想像してみてください。
わざわざ評価ボタンを押したり、コメントしたり、チャンネル登録したりするものは少ないはずです。
利用者は、心動かされる動画を多く見るほど、YouTubeをより長時間利用するようになります。
すると、表示される広告の数が増えて、YouTubeも儲かります。
このため、エンゲージメント率の高い動画を積極的にインプレッションさせるのです。
エンゲージメント率は、視聴者の満足度を高める動画を投稿していれば、自然についてくるものです。
それ以外のテクニックとしては、次のようなものがあります。
・コメント欄で質問を募集する
・内容にあえてツッコミどころを残す
・動画内で高評価やチャンネル登録をお願いする
以上のように、エンゲージメント率を高めることも、伸びないインプレッション数を増やすために重要な施策の1つです。
動画の投稿数を増やす
7つ目は、動画をたくさん投稿することです。
なぜなら、YouTubeは投稿数が少ないチャンネルのインプレッション数を、意図的に増えないように操作するからです。
これは、YouTubeが「投稿数が少ないチャンネルの動画は、質が低い可能性が高い」と機械的に判断するためです。
まだ投稿に慣れていない初心者は、質の低い動画を投稿する可能性が高いです。例えば、次のようなものです。
・誰も興味がないテーマを取り上げる
・編集のレベルが低く、非常に見づらい
・スムーズに話せず、トークのテンポが悪い
これ自体は、仕方のないことです。ただし、もしこうした動画が、大量にインプレッションされたらどうでしょうか。
視聴者は、「YouTubeはつまらない動画ばかりだ」と考えるようになります。このことは、利用時間の減少に繋がります。
よって、何としても避けなければなりません。だからこそ、投稿数が少ないチャンネルのインプレッション数を低く抑えるのです。
【参考記事】YouTube初投稿/最初の再生回数平均は?初心者が伸びない理由
でも、全体から見たら少数派ですよね。
そこで、ここまで紹介した以下のポイントを意識しつつ、投稿数を増やしていくことが必要です。
・需要のある動画を投稿する
・動画内容が伝わるようにする
・クリック率を上げる
・視聴時間を長くする
・ターゲットを揃える
・エンゲージメント率を高める
すると、少しずつ個々の動画のインプレッション数も増えるようになります。
このように、動画の投稿数を増やすことも、伸びないインプレッション数を増やすために重要な施策の1つです。
YouTubeのインプレッション数が増える「順番」
YouTubeでインプレッション数が増える過程には、決まった「流れ」があります。
ポイントをまとめると、次の通りです。
・「既存の視聴者」→「新規の視聴者」の順番にインプレッションされる
・新規の視聴者には「検索結果」→「関連動画」→「ホーム画面」の順番にインプレッションされやすい
・YouTubeは、視聴者の動画に対する反応を見ながら、インプレッション数を調整する
それぞれについて、ここから詳しく解説していきます。
まずは既存の視聴者にインプレッションされる
YouTubeに新しく動画を投稿すると、真っ先に「既存の視聴者」に向けてインプレッションされます。
これは、「過去にあなたのチャンネルの動画を見たことがある人」のことです。彼らに対して、主に以下の2箇所に表示されます。
関連動画
ホーム画面
あなたがYouTubeを利用する際も、関連動画やホーム画面に、過去に見たことがあるチャンネルの動画が表示されていることは多いと思います。
あなたが動画を投稿した場合も、これと同じことが起こります。
なぜなら、YouTubeは「過去にあるチャンネルの動画を再生した人は、そのチャンネルの新しい動画にも興味を持つ可能性が高い」と判断するからです。
以上のように、YouTubeに動画を投稿すると、真っ先に「既存の視聴者」に向けてインプレッションされます。
新規視聴者にインプレッションされる
次に、動画は新規の視聴者に向けてインプレッションされます。つまり、まだあなたのチャンネルの動画を見たことがない人たちです。
このとき、基本的には以下の順番で広まっていきます。
検索結果
↓
関連動画
↓
ホーム画面
まず、検索結果に表示されます。
そこでのクリック率・視聴時間・エンゲージメント率のデータが良いと、あなたの動画をまだ見たことがない人の関連動画やホーム画面にもインプレッションされるようになります。
よって、インプレッション数を増やすには、まず検索結果へのインプレッションを狙うのが王道です。
まとめ:YouTubeインプレッション数とは?伸びない・増えない状態から増やす方法
今回の記事では、YouTubeのインプレッション数とは何かや、それを増やす方法を紹介してきました。
僕の発信が、ほんの少しでも役に立てば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。